死を覚悟した胸の激痛、治してくれました。

皆既月食の夜、経験したことのない激痛が心臓に走りました。(本日の筆者は妻です。)鑑賞を終え洗濯カゴを取ろうと前かがみになると、心臓付近に突き刺さるような痛みを感じる。布団に横になっても痛みはどんどん増す、呼吸をするたびに激痛が走る。どうしよう、動けない、痛い、怖い...

私は中学の時から心臓付近が痛むことがしばしばあり検査を受けたことがあります。「弁の開閉がたまにズレて痛みが生じる、成長とともに治まる」と診断を受ました。それ以来、過労と心労が重なると痛むことがありましたがこれほどの激痛はなかった。若いころからコレステロール値が高く、父は心筋梗塞を患っています。とうとう私も心筋梗塞なのか... もうすぐ息子の運動会、行けなかったらごめん... 生きられなかったらごめん...

 

主人に助けを求めました。主人はオステオパス(オステオパシー施術者)。すぐに触診で心臓自体に問題はない、肋骨(第5肋骨)がずれていると診断し施術を始めました。肋骨を押されると激痛、外側に引っ張ると激痛。

 

4歳の息子は「早く治してー!」「入院しないでー!」と心配して騒ぎ、「すぐに治るから静かにしてて!」「救急車呼んだほうがいい?」ERのような緊迫の中、施術は続けられました。

 

痛み出してから20分くらいでしょうか、痛むレベルくらいに落ち着きました。すると主人が「肋骨、元に戻ったよ」と。続けざまに「心膜(心臓を取り囲む膜)が異常に硬くなっているから、これを緩めていく」と心臓を挟むように左胸部と背中を施術しはじめました。

 

まだ不安が拭えず「病院行かなくていい?」と聞く私に「いや。心膜を緩められるのはオステオパスだけだ」と言って施術を続けます。どんどん痛みが和らいでいきます。

 

「心膜も緩んだ、これでもう平気だよ。」と。そして「ずれた肋骨が硬くなった心膜を圧迫して心臓に痛みを感じたみたいだね。こんなに硬くなった心膜はみたことないよ。相当疲れとストレスが溜まってたんだね、ゆっくり休んで。」と説明してくれました。

 

あれほどの激痛が1時間もかからず治まり、更には呼吸がしやすくなっていました。主人に助けられました。感謝、それしか言葉が浮かびません。その間に息子は騒ぎ疲れて寝ていました。

 

私はあまり主人の技術を誉めたことはありません。「触診や施術のセンスがよい」、「優秀な技術だ」と先生方に誉められてきた彼、私まで誉めたら伸びなくなってしまうと思っていました。現状に満足してほしくなかった。

 

けれど昨夜の主人はすばらしかった。わずかの触診で原因を探し当て、痛みを取り除いてくれました。もし、主人が触診能力に長けたオステオパスでなかったら私は救急車で運ばれてたくさんの検査を受け、痛み止めの点滴を打ち、まだ病院のベッドで寝ていたことでしょう。これからも胸部の痛みに悩まされていたことでしょう。

昨夜は皆既月食。ヤモリがベランダに遊びに来たり、人の顔のような月の写真が撮れたり、不思議なできごとばかりでした。そして、いまこうして息をしていることに感謝です。 

 

※たまたま肋骨と心膜が原因で痛みが生じたケースです。ご家庭で心臓に痛みを感じた場合、必ず適切な対応をお取りくださいますようお願いいたします。