新米ママ、プレママ必見!「赤ちゃんの頭蓋調整ってなに?」 「頭蓋調整して何がよくなるの?」「そもそも赤ちゃんの頭蓋ってずれてるの?」
お母様たちによく聞かれる質問です。少しでもお母様のご安心につながるように赤ちゃんの頭蓋調整について書かせて頂きますね。
赤ちゃんの頭蓋骨のズレ
お母様といらした乳幼児のクラニオ・セイクラル・セラピー(頭蓋仙骨調整)をさせて頂く機会があります。その経験から言うとほぼ100%の赤ちゃんに頭蓋または胸椎、頚椎のズレや歪みが見られます。
【自然分娩】
一般的に自然分娩で出生した赤ちゃんのうち、7割に頭蓋骨のズレや歪みがあると言われています。赤ちゃんの頭は5枚の骨から成っています。分娩時に5つの骨を少しずつ重なり合わせて、骨盤の形に合わせ頭を回旋させながら産道を進んでいきます。
そのため頭蓋骨にズレが生じます。心配しないでください、成長とともに自然に正しい形に戻るケースがほとんどです。
【吸引分娩】
少しご注意いただきたいのは、吸引分娩で出生された赤ちゃん。外的力で吸引されるため自然に戻りにくいズレが生じることがあります。
【帝王切開】
では帝王切開の赤ちゃんはどうでしょう?
「ズレることがあります。」
産道を通ってないのにどうして?
帝王切開で出生した生後3ヶ月の赤ちゃんを診させて頂いたケースでご説明しましょう。
・後頭骨(頭蓋骨の後側下方)が後方に張り出し、なおかつ上方にズレている。
・胸椎にズレがみられる。
・背中右側に緊張(凝り固まった感じ)がある。
赤ちゃんは胎内で丸まっています。帝王切開で胎内から取り上げられる、つまり丸まった姿勢から急に体がまっすぐになります。そのため胸椎にズレが生じたと推測されます。助産師さんが悪いわけではありません、助産師さんは赤ちゃんのためにすぐに取り上げて処置をして下さっているのです。
後頭骨のズレも、取り上げる際に頭の後ろを支えて持ち上げたためと考えられますが、生まれつきの歪みの可能性もあります。後頭骨がこのようにズレている赤ちゃんは自然分娩においても少なくありません。
この赤ちゃんのいちばん顕著だった症状は、背中右側の緊張(凝り固まった感じ)でした。自然分娩の赤ちゃんで背中の緊張を拝見したことがなく、取り上げられたときの衝撃あるいはトラウマではないかと推測されます。
赤ちゃんの頭蓋調整って何?
赤ちゃんの頭蓋調整は優しく頭を両手で包み込み、触っているだけのような力で頭蓋骨を正しい位置に調整します。胸椎、頚椎の歪みやズレ、筋肉の緊張もとてもソフトな力で調整します。検査・施術で5~10分程度で終わります。
赤ちゃんを調整するとどうなるの?
頭蓋骨のズレのほとんどが成長とともに自然な形に戻ると前述しましたが、ではなぜ頭蓋調整するのでしょうか?
成長過程ででるかもしれない症状を早期に発見して予防することができます。また、頭蓋骨のズレが原因で吐き戻しや激しい夜鳴きが起こることがまれにあります。
少し心配させてしまうかもしれませんが、頭蓋骨のズレにより脳の神経や血管を圧迫したり、神経系統(自律神経、運動神経、知覚神経など)がうまく働かないことがしばしばあります。それらは言語、聴覚、視覚、理解力、呼吸などに影響を与えます。また赤ちゃんを成長させる指令が脳から伝達されにくくなり骨、筋肉、神経、血管などが正常に発達しなくなることがあります。赤ちゃんの頭蓋調整にはこれらを早期に改善させる効果があります。
大まかな説明でしたがお伝えできましたでしょうか? 出産はお母様にとっても赤ちゃんにとっても命がけです。数時間もの間、お母様の骨盤は生もうと、赤ちゃんの頭蓋は生まれよう懸命に動きます。骨盤や頭蓋がズレるのは自然なことです。ご安心くださいね。
お母様のご心配をひとつでも減らせればと、お母様の施術に一緒に来院した乳幼児の施術を無料で提供させて頂いております。(1回のみのサービスです。お母様の施術料は頂戴しております。)どうぞお気軽にお問合せください。なお、お母様の施術中に赤ちゃんを見てくださる方と一緒にお越しになることを強くおすすめします。※感染症対策のため、令和3年4月をもちまして、こちらのサービスは終了いたしました。