足の長さは両足揃っていますか? 気がつかないうちに長さが異なっているクライアント様が多くいらっしゃいます。両足の長さが異なることを「短下肢(たんかし)」と呼び、脚周り、腰、背中などの痛みを生じさせます。短下肢は施術で治るのでしょうか?
上は施術前、下は施術後の写真です。わかりやすいように両側の親指を赤線で結びました。どうでしょう?施術後にまっすぐに揃っています。先天的な短下肢は施術で調整できませんが、機能障害(どこかの部位が正常に動いてない)で生じた短下肢は施術でこの通り調整することができます。
こちらのクライアント様は歩くたびにかかとが痛みました。施術台に仰向けに寝ると左足が2センチ短いことがわかりました。
触診したところ... 原因は骨盤にありました。骨盤が歪んでねじれていたのです。そのため左足が骨盤により上に引き上げられ、短くなっていました。
短い足を軸足にする ー 短い方の足に負担がかかる。クライアント様も左足かかとの上部にある踵骨と距骨の関節が圧縮されて、かかとの関節が動かなくなっていました。ガチガチに固まり可動域がゼロです。これでは動いた時の衝撃が吸収されずに、ダイレクトにかかとにかかってしまいます。かかとの骨同士や筋肉同士がぶつかってかかとに痛みを生じさせていたのでした。
施術は全身を調整しながら特に骨盤から下を重点的に行いました。短下肢の原因である「骨盤」のズレを調整。距骨と踵骨の靭帯、関節を緩める。特に足首、ひざ、股関節を正しく動くように調整。こちらのクライアント様は小学生で一回の施術で見事に整いました。かかとの痛みもなくなり、スポーツを楽しんでいます。
短下肢は自身で気づいていない方も多くいらっしゃいます。もしかしたら、あなたのその痛みも短下肢が原因かもしれません。
※先天的な短下肢の場合は、オステオパシーで長さを揃えることができません。シューズフィッターなどの専門家のいる靴店でインソールを選んでもらい、調整することをお勧めします。